台風で非常用発電機は運転するけど停止しますよ!
- 2023年8月4日
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お客様から、「停電しました。直ぐに来てください!」 お客様はビジネスホテルです。現場に到着し、アレ! ロビーが明るい。暗くない。人がたくさんロビーにいます。そうか、停電し発電機が運転したと分かりました。しかし何故、人が多いのか?
直ぐに分かりました。部屋の空調機が停止し、部屋に居られなくて、ロビーに集結したことを。でも、ロビーも空調機が停止して暑かった。1階は自動ドアが開いて風が吹いているので、幾らかは涼しいのです。
次に当ホテルが原因で停電しているかもしれないと頭をよぎった。変電所(キュービクル)は屋上にあり、かなりの突風が吹いていて、キュービクルの扉を開くことは2次災害を起こしてしまうと判断。同じく非常用発電機も屋上に設置しており、この先停電が続いたら燃料が切れないか心配でした。案の定、燃料切れにて発電機は停止しました。ホテル内は真っ暗になり、宿泊客は暑いし暗いし不安だったと思います。
発電機は故障しなくても燃料切れで停止するのです。
台風6号は沖縄本島を去ったと思いきやUターンしてきます。どうしよう? 停電すると、発電機は運転しないので、また悪夢の1日が始まります。どうしても避けなければいけないのですが、発電機は12階に設置されており、燃料を補給するポンプは施工されていません。人力で燃料を運ぶしか方法がないのです。
燃料ポンプが設置されていないのは致命的です。業者からは、燃料ホースは3階まで。例えホースがあるとしても、12階まで汲み上げるポンプは直ぐに準備できない。
こうなると、発電機は無用の長物です。
発電機に燃料を補給したくても、暴風警報の中で燃料を配達してくれる業者はいませんでした。例えいたとしても、暴風が吹くなかで燃料タンクに補給することは無理です。
諦めるしかないのか!
実際のところ諦めました。さて、明日は停電がないことを願うしかありません。台風が長く居座ることは流通も止まるけど、発電機も止まりますよ。